楊貴妃に始まり、中国では美人の条件として「良い匂いを放つ」ことが
とても重要視されたようです。
確かに、美人って良い匂いのイメージがありますね。
できれば「自然な体臭がかぐわしい」というのが理想です。
楊貴妃は体臭と共に様々な芳香物質を用いていましたが、
中国四大美女の一人である西施(せいし)という美女は、
身体から自然な芳香を発していたとか。(うらやましい!)
さすがに普通の人は、自然にそこまで良い香りを放つというのは難しいので、
良い香りになるための薬を用いていたようです。
身体から良い香りを放つ「芳気法(芳気方)」
それが、隋・唐の時代にあった「芳気法」という美容術。
芳香のある材料を練り合わせ、丸薬にして服薬するのだそうです。
材料はこれ↓
・丁子(ちょうじ)
・麝香(じゃこう)
・零陵香(れいりょうこう)
・甘松香(かんしょうこう)
・桂皮(けいひ)
(諸説あるようです)
この薬を毎日12粒服用すると・・・
この薬を毎日飲むと・・・
3日目には → 口の中から芳香を放つ
5日目には → 身体から香気が発する
10日目には → 着ている服に香りが移る
20日目には → 風下にいる人が香りを感じる
25日目には → 手や顔を洗った水が香る
1ヵ月後には → 抱いた赤ちゃんに香りが移る
そうです。
これは、すごいですね!
そりゃーこれだけ強い香料をたくさん服用したら、
身体から良い匂いも出てくることでしょう。
でも、これって本当に良い香りなのかな?謎です(笑)
いつの時代も、人は良い香りになるために努力するのですね。
西施さん、一体どんな香りだったのでしょう。気になります。
どこかの研究で、美人の香りは、
「コットンと白い花のような匂い」という結果があったような・・・