香水好きが読んで楽しい、
「世界香水ガイド」という本があります。
この本は、とにかく評価が辛辣なことで有名で、
ひどいものは本当に容赦なくこき下ろされちゃってます。
自分の好きな香水がぼろくそに言われてると悲しいですが、
評価の低い香水にも興味がわくという不思議な魅力を持った一冊。
世界香水ガイドⅡ
世界香水ガイド2★1885 ~「匂いの帝王」が五つ星で評価する
香水を5段階の辛口批評で紹介する。「傑作」から「不快」まで。
世界の名ブランドからニットブランドまで、295社1885点を5つ星で評価。
格付け別、ブランド別索引付き。
批評するのはこのお二人。
ルカ・トゥリンさん
レバノン生まれの嗅覚研究者。
パトリック・ジュースキントの小説『香水―ある人殺しの物語』の
主人公にも例えられるの驚異の鼻の持ち主。
タニア・サンチェスさん
詩、小説、エッセイ作家。熱烈な香水コレクター
タニアさんはあまり知らないのですが、
ルカトゥリンさんは嗅覚界(?)では超有名人です。
匂いの帝王という有名な著書があるのですがなぜか翻訳されません。
読んでみたい!
※追記
翻訳されていないというのは間違いでした。
ありました。(すみません)
索引で好きな香水を探せます
1885点もの香水が載っているので、頭から順に本を読むというよりは
自分の好きな香水を索引で引いて、その評価を読むという感じです。
写真がないのが残念ですが
香水の事典としても便利な本です。
ただ、インカントチャームなどオードトワレは載っていないので要注意。
名香が名香たるゆえんが分かる
シャネルNo5やゲランのミツコなど名香についても
詳しく語ってくれているので、香水の知識も豊富になります。
香水は、高級なワインと同じように、
ある程度香りを知らないとなかなか難しいものです。
(私もまだまだです)
なので、鋭い嗅覚を知識をもった方々の
宣伝を挟まない批評というのはありがたいです。
かなり勉強になりますね。
しかし長文で酷評されるブランドは辛いですね。(笑)
1437との違い
この本は2種類あります。
1437と1885の2種類がありますが、
この数字は評価されている香水の本数です。
(1冊目から448本増えたのが2冊目)
重複しているので今から買うなら1885だけで大丈夫ですね。
私は間違って2冊買ってしまいました(>_<)がーん
結局は自分の鼻が一番!
この本の解説を読んでから実際の香りをかぐと、
酷評されるのも確かに納得と思うものもあります。
けれど香りは好みの部分が大きいので、
そんなに言うほど悪くないじゃんというのもありますね。
ワインの玄人がボジョレーを酷評するようなものでしょうか。
結局、香りのプロが何と言おうが、
自分の鼻が良い香りと感じた香水が一番です。
そこをしっかり押さえておけば、とても面白い良い本です!