香水にはさまざまな呼び名があります。
パルファン
オードトワレ
コロン
パヒューム
フレグランス
私も以前はどれが何のことかイマイチよく分かりませんでした。
香水の呼び方は、英語とフランス語が入り混じっているので、ちょっと整理してみたいと思います。
フランス語で「香水」は?
フランス語で香水はparfum(パルファン)といいます。
カタカナ表記では「パルファン」と「パルファム」があって微妙に気になりますが、どちらも同じです(「ン」は口を閉じていう「m」の発音)。なんとなくパルファンの方がスマートで好きです。
クロエのCMの最後の「オーデパルファン」の発音がすてきです(動画の26秒あたりから)↓
https://youtu.be/OCZ0t7xC2H0
パルファンよりパッファンみたいに聞こえますね。
そういえばボンジュールの「ル」もほとんど聞こえないような・・・。かっこいいけど難しそうな発音です。
トワレとかコロンって?
香水そのものの呼び名とは違い、トワレやコロンは濃度の違いの呼び名です。
香料の濃度は(賦香率・ふこうりつ)といいます。
・パルファン(香料+アルコール)
・オードパルファン(香料+アルコール+水少し)
・オードトワレ(香料+アルコール+水)
・オーデコロン(香料+アルコール+水多め)
ざっくりいうとこんな感じ。(「オー」とは「水」の意味)
となるとパルファンが濃くて香りがキツそうなイメージがありますが、一概に「パルファン=キツイ」というわけではありません。
コロンやトワレでも香りがキツイものはあるし、パルファンを少量付けた方が上品に長く香る場合も多いのです。
この辺が「香水は難しい」といわれるゆえんかも。
さらに賦香率はメーカーよって違うので難しいところです。
英語で「香水」は?
香水は英語でperfume(パヒューム)、またはFragrance(フレグランス)といいます。
パヒュームはパルファンをそのまま英語にしたもので、フレグランスは「香り全般」を指します。フレグランスは幅が広いので使い勝手が良いですね。
perfumeの語源は?
perfumeの語源は、ラテン語の〈「煙を」fumum〉〈「通って」per〉からきています。古代から神聖な儀式などで乳香(フランキンセンス)やミルラなど樹脂を焚いたことから来ています。最初は「煙を通して」だったのですね。
日本は・・・
パルファンやフレグランスという言い方も格好良いですが、私は「香水」という日本語の響きがとても好きです。焚くものは「お香」、液体は「香る水=コウスイ」ってとても素敵ですね。
日本は平安の時代から自分だけの香りをブレンドして創り、着物に焚き染めたりして香りを楽しんでいた民族です。
「香水ってキツイ!苦手!」とはよく言われますが、香りを求める人は多いものです。それは、もしかしたら「もっと自分たちの感性に合った繊細な香りが良い!」という遺伝子的な感覚が染みついているからなのかもしれません。