日本では、香水=キツイというイメージが定着しているようで、
香水を批判すれば香りの上級者であるかのような風潮があるのが少し悲しいです。
ちょっと得意気に「あたし香水キツいから嫌いなんで~」って言う人に限ってボディミストを使っていたりします。
モノによりますが、感覚的に、ボディミストの方が香りはキツめ(強い)です。
特に海外のボディミストは強めですね。インパクトがあるけどすぐ消えるという感じ。
使用する香料は安価で入っている量も少ないので(3%とか)、
香りを長く楽しむためには、まめにつけ直さなくてはいけません。
一方、
最高級の香水(パルファン)は、使用する香料が良く、量も多いです(25%くらい)。
最も香りが完成されているため、ほんの一滴つけるだけでもふわぁ~っと優しい香りに包まれ、それが長時間持続します。
香水ってそういうものです。
なので、
ボディミスト=香りが優しい
香水=香りがキツい
ではないんです。むしろ逆です。
香水嫌いっていう人は、ちょっと安めのトワレやオーデパルファンをたくさんスプレーした時の、香りのキツさことを言っているのだと思います。
確かに、それも分かります。
でも、香水が悪いわけじゃないんです!
それは別に香水が悪いわけじゃなく、つけ方のせいです。
ひとことで「香り」と言っても、色々な世界があるのです。
例えるなら・・・
ちょっと乱暴ですが、音楽に例えると分かりやすいかもしれません。
ボディミストは、ポップスのイメージ。
聞きやすくて大衆向け。メッセージは直球で分かりやすい。
アイドルのように好きな人は大好きだが、嫌いな人は見向きもしない。
オードトワレは、ロックのイメージ。
メッセージ性が強い。中級。
めちゃくちゃ格好良いものもあれば、格好だけのものもある。
パルファンは、クラシックのイメージ。
音に厚みと広がりがあり、表現の幅が広い。
間口は広いが上級者向け。芸術的な奥深い世界に到達できる。
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こんなイメージです。
それぞれに良さがあり、それぞれ別モノなんですね。
番外編
精油系(アロマセラピー)は、環境音楽のイメージ。
自然の奥深さを感じられる。癒し系。
リラックスヒーリング。
お香は、民族音楽のイメージ。
文化と精神的世界へようこそ。
ハマる人はどっぷりハマる。独特の世界。
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そして、それぞれのジャンルごとに、また個人の好みがあるものです。
どれが良い悪いではなく、完全に感性の世界ですね。
なので、結論は、
香水が悪いのではなく、強すぎる香りが不快なだけ
ということです。
これもまた、どのくらいの強さで不快になるかで、
かなり個人差があります。
なので、
強すぎる香りは、嫌いな音楽を大音量で聞かされるイメージです。
わりと拷問に近い!?(笑)
音も香りも、ちょうどよい頃合いが一番ですね。
いかがでしたでしょうか。
どのジャンルが好きでも自由だけれど、
どうか、「香水」のことを誤解しないでね。
強すぎる香りは嫌いでも、香水のことを嫌いにならないでください!!