「芸術の秋」には絵画や書籍に触れることが多いですが、
香水の名香の鑑賞もおすすめです。
ゲランのミツコは絵画で例えるなら「モナリザ」のような感じ。
ミツコの奥深く神秘的な香りを鑑賞すると
美しい創造性が引き出されてくるような気がします。
鑑賞して楽しく、まとっても素敵な稀有な香水です。
ゲランミツコオードパルファム
ミツコ オードパルファム・スプレータイプ 75ml 【ゲラン】 [並行輸入品]
淑やか、清楚、神秘的。そういった当時の日本美人に対するヨーロッパの印象を、豊かなイマジネーションと巧みな調合で閉じ込めた、ジャック・ゲラン渾身の結晶です。
ゲラン・ミツコの由来
1919年に発表された香水。調香師ジャック・ゲランが、当時親交のあった作家クロード・ファレールの小説「ラ・バタイユ(同じく1919年に発表)」のヒロイン、日本海軍海軍大将夫人ミツコをイメージして作られた香水。
<ラ・バタイユのあらすじ>
年の離れた厳格な海軍大将の妻として暮らしている年若く魅力的な貴婦人ミツコが、快活な若い英国海軍士官と恋に落ちるが不倫の愛を潔しとせず彼を拒むという筋。Wikipedia「Mitsouko」より
同時期にヨーロッパ社交界で活躍した実在の日本人女性、クーデンホーフ伯爵夫人光子さんが由来とされる説もあります。また、小説ラ・バタイユのヒロイン「ミツコ」のモデルがクーデンホーフ伯爵夫人光子さんだという説も・・・しかし真相は定かではありません。
この香水は、シプレー調で男女問わず使える香りです。
喜劇王チャーリー・チャップリンも愛用した香水なんですって。
ゲランミツコの香調
シプレー、フルーティ、スパイシー調
トップノート:ベルガモット
ミドルノート:ローズ、ジャスミン、ピーチ
ラストノート:オークモス、ベチバー、シダーウッド、ブラックペッパー、シナモン、アンバーグリス
ゲランミツコの口コミまとめ
○女性らしさを超えた魅力と神秘性を持ち、世代を受け継いでいく香り
○落ち着く、安心する匂い。
○つける人によって香りも変化して上品に香る
○背筋は伸びるけど緊張はしない、バランスのいい香り
△シャリマーやシャネルNo5などに共通するマダム感がある
△歳を重ねてから良さが分かる
シプレー調の香水に使用されているオークモス(苔)の香りを知らないと、枯れたように感じたりお線香のようだと感じて躊躇される方もいるかと思いますが、慣れると心が落ち着く香りとなります。「苔のむすまで」という感じで、苔には長い時間をかけて焦らずじっくりと成長していくイメージがあるんですよね。しっとりとして優雅です。
ミツコは、オークモスだけでなくトップのベルガモットやピーチなどのフルーティも入っていますので、美しい変化を楽しめる香りです。
人によってピーチが香ったり、落ち着いたモスが香ったりと、体温やその人の体臭によっても変化が楽しめます。
40代以上になってやっと、しっくりとつけこなせるような高度で気品ある香りです。
和装にも似合う、素敵な香りですね。
気になる方は、デパートの香水売り場などでムエットにつけてもらって香ってみてくださいね。
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